めまいと一言でいっても、「ぐるぐる回る」、「フワフワした感じ」、「宙に浮いた感じ」、「船に乗っているような感じ」などがあります。回転性のめまいは特に脳梗塞の前触れとしての症状であることが多く、専門的な検査と治療が必要とされます。
日常生活に与える影響が大きい症状のため、早めに受診しましょう。
また、めまいが起きている時は階段から落ちたり、転んだりするなどの怪我に繋がることもありますので、無理に動かずに、めまいが治まるのを待ちましょう。
メニエール病は、めまいの他にも耳鳴りや難聴を伴い、繰り返し起こることが特徴の病気です。症状には個人差があり、それぞれの症状が同時に起こらない場合もあり、数年後にめまいの発作が起こることもあります。
15~30分ほどの発作の中では嘔吐を起こすこともあり、通常の生活を維持するのは困難となります。メニエール病の原因として、精神的・肉体的なストレスや疲労が関係すると考えられていますので、症状を緩和する対症療法が中心になります。
前庭神経炎は、突然強い回転性のめまいや吐き気が数時~数日続くものです。
メニエール病との違いは、発作が治まったあとに耳鳴りや難聴、耳が詰まった感じがするなどの症状が出ない点です。
原因はウイルス感染や血管の障害などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。めまいを抑えるお薬による対症療法が中心になります。
脳の血管が詰まることで起こるめまいです。
この場合、激しいめまいの症状だけでなく、顔面のしびれや物が二重に見える(複視)、ろれつが回らないなど、他の症状も同時に現れるのが特徴です。命にもかかわる状態である可能性がありますので、速やかに医療機関を受診しましょう。
めまいの奥には大きな病気が隠れている疑いがあります。当クリニックでは専門医が適切に診察・治療を行い、必要であれば提携先の病院をご紹介いたします。